事業紹介

3大学×産学官連携の強みを発揮する価値創造共創拠点づくり

本事業は、秋田県の「森林資源」を多角的に活用することで、資源や技術を受け継ぎ、人材と文化の交流を促して経済・産業を活性化させ、「新しい循環システム」の構築を目指すプロジェクトです。

農業や建築、木材加工の分野で高い技術力を有する秋田県立大学と、グローバルな人材が活躍する国際教養大学、芸術文化の発信からまちづくりまでデザイン力が光る秋田公立美術大学の3大学が緊密に連携し、それぞれの大学の特徴・強みを生かします。

新しい循環システム創出にむけて「資源・技術の循環」「人材・文化の循環」「経済・産業の循環」の3つのターゲットを設定しています。
資源・技術の循環」は資源・技術新規木質系材料開発・三世代をつなぐ森林の総合的管理、「人材・文化の循環」はZ世代の起業家精神育成・里山的文化資本の継承、「経済・産業の循環」は伝統産業の付加価値化・都市と地方の新しい関係性を当初の課題に設定しています。

ソウゾウの森会議(地域共創の場)

研究開発

3つのターゲットと9つの研究開発課題

ターゲット1
木造・木質化による公共空間の創出

秋田県立大学・木材高度加工研究所は日本で唯一の「木材」に特化した研究所であり、これまでも新規木質系材料の開発とそれらの民間への技術移転を行なってきています。
今後、カーボンニュートラル社会の形成においても木質材料の積極的な活用は不可欠であり、新規木質系材料の開発と地域の伝統産業である木材の利活用は「①資源・技術の循環」の解消に取り組みます。
3つの研究課題として、耐火部材の開発、CLTの低コスト製造技術の開発、市街地木造・木質化に向けた空間デザイン研究を設定しています。
秋田県立大学が有する開発・技術力をベースに産官学が一体となって継続的に木質系部材の新規開発を行い、そこに秋田公立美術大学のデザイン性と国際教養大学の国際性を付与することにより、カーボンニュートラルで多世代が交わる公共空間の創出に貢献します。

ターゲット1
ターゲット2
Z世代を中心とした新たな価値創造プロセスの構築

地域における人口減少は進行している中、Z世代を中心に「秋田を面白くしたい」・「継承したい」という強い想いを持った層が確実に存在しています。
地域の未来を考える時、彼らの活躍を阻害している「循環の滞り」を破壊して、新たな価値創造プロセスの構築が必要です。
本ターゲットで、「循環の滞り」の中の「②人材・文化の循環」の解消に取り組みます。
国際教養大学のインテリジェンスを中核に、Z世代を主な対象とした実証的研究および教育を継続的に実施することで、アントレプレナーシップとキーコンピテンシーを有する人材の輩出と新たな価値創造プロセスを構築します。
実証的な研究と教育を通して新たな価値創造プロセスの骨子を固め、地域拠点形成の「」となりうる人材の供出に貢献します。

ターゲット1
ターゲット3
新規産業創出の源となる持続的エコシステムの形成

地域を活性する力を持続・継続するためには経済的自立が重要です。
そのためには生活の基盤となる地域産業の革新的変革が必要であり、新たな循環システムに資する産業エコシステムの構築は持続可能な地域社会の実現に必要不可欠です。
本ターゲットは、「循環の滞り」の中の「③経済・産業の循環」の解消に取り組みます。
秋田公立美術大学の有するデザイン力に国際教養大学の国際性、秋田県立大学の技術革新性を加味することで、伝統産業の強靭化と新規産業の創出を促し、明確なコアコンピタンスを有する持続的な産業創出の場となりうる拠点を形成します。

ターゲット1

人材育成

地域共創の場

全国で最も人口減少率と高齢化率が高い秋田県の3つの公立大学法人の特徴・強みを活かします

  • 秋田県立大学

    新たな木質系材料開発・産業創出に不可欠な開発・技術力
    (Develop & Technology)

  • 国際教養大学

    地域創造に不可欠な国際的視野に立った教養力
    (Liberal Arts)

  • 秋田公立美術大学

    新たなシステム創出に不可欠な芸術・デザイン力
    (Art & Design)

Z世代の「秋田を面白くしたい」・「継承したい」という強い想いを「ドライビング・フォース」として、地域内外のステークホルダーおよび専門の異なる教員と学生の対話と関係性作りで「化学反応」の誘発を促すことにより、産官学が有機的に連携して2050年のゼロカーボン社会に向けたヒト、思考、仕事の「新たな循環システム創出による持続可能な地域社会の実現」を達成します。
新たな循環システムは、地域において持続的に創り出される魅力的なプロジェクトと新産業に対する地域外からの民間投資の「源泉」としての意義をもつものです。
循環のあり方を一新することで、次の日本の作る流れを作ります。

人材育成イメージ

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